早大合格者の過去問活用法(文系・政治経済学部)
早大入試
解いた後の分析と対策が大事
英語と国語は基礎が大体固まってきた夏休み前に1年分解きました。日本史は9月ごろに形式だけ確認し、授業とインプットに専念しました(2020年度入試を受験)。
夏に出題傾向を把握
夏に入る前に、前年度の入試問題をざっと見て、出題の形式を確認しました(例:記述はあるか、文法単体の問題はあるかなど)。
その後、時間を計りながら6年ほど前の過去問を解き、自分で採点をしてみました(早稲田大学は採点基準が公表されていなかったので、授業で使用した点数配分を参考に採点しました)。採点が終わったら平均点と比べ、その年が難しかったのか簡単だったのかを確認し、今の実力と志望校の距離感をつかみました。
夏の終わりに傾向分析として3年分の過去問を解きました。そのうちの一回は夏前にやった過去問をもう一度解き、解法の確認をしました。その際、自分で過去問研究ノートを一冊つくり、問題・選択肢の特徴や注意すべきことを自分なりにまとめました。
過去問を解いた後は分析が大事
全学部に共通することですが、問題を解き採点する際に、「なぜ」正解なのか「なぜ」間違えたのかを絶対に考え、必要であればメモしましょう。対策を立てるには綿密な分析が必要であり、分析とは「なぜ」を熟考することで可能になります。そして、分析結果を反映できるように復習を継続し、数回は解きなおしましょう。
学部・科目別に行った工夫
基本的に河合塾のテキストは過去問を分析し、よく出るパターンの問題を選んでいますから、特徴的な問題以外はテキストの延長ととらえ、対策はしませんでした。
以下、学部ごとに特徴的な過去問の解き方と対策を書いていきます(2020年度入試を受験)。
- ※ 2021年度入試は、政治経済学部で総合問題になるなど変更点が多いため、過去問演習の参考としてご覧ください。
学部別の過去問の演習量
- 政治経済学部 8年分(夏の終わりから直前期まで)
- 商学部 4年分(2学期)
- 文学部 2年分(2学期)
- 文化構想学部 2年分(2学期)
- 社会科学部 3年分(直前期)
- 教育学部 1年分(直前期)
政治経済学部
英語
英作文と並び替えが厄介。文章の並び替えはすべてノートに書きだし、なぜこの順番なのかを過去問集の解説と自分の考えをメモしました。英作文は13分で書き切れるように、毎回時間を計って解きました。
国語
作文だけが厄介。しかし、書き方のパターンがかなり決まっているので、数年分解いたらまとめて見直すとパターンが見えました。
商学部
英語
素直な問題が多い。t/f問題がどの細かさまで問われるかを確認しました。
国語
時間配分に気を配りました。
文学部
英語
文挿入、短文作成が厄介。文挿入は時制や代名詞、接続詞を目立たせる方法を自分なりに考えました。過去問集を読み込み、なぜその順番に決まるのかを考え、ノートにまとめました。前半の4択問題は時間の上限を決め、損切りしました。問題がかなり特徴的なため、対策が立てやすく、対策を確立すると点数が安定します。
国語
問題が多いため、時間配分の対策が必要です。
文化構想学部
英語
文学部に同じ
国語
特徴的な融合問題が厄介。一度時間を無視して解き、どうやって解いたら効率よく解けるかを熟考しました。
社会科学部
英語
時間設定が厳しく難解。しかし、落ち着けば問題はわかりやすいです。2年分やれば問題文のどういうところが聞かれてるのかがわかると思います。3つ選ぶ問題は先に読んでおくとかなり簡単になりました。
国語
融合問題ですが、文化構想よりは解きやすかったです。しかし、時間設定が厳しいため、配分の工夫が必要です。
教育学部
英語
素直な問題が多く、テキストの予習・復習をやっていたので対策は不要でした。
国語
時間設定が厳しかったです。問題は直球なため、他学部の対策になりました。
日本史について
政治経済学部・商学部の作文は国立大学の問題と慶應義塾大学の問題で対策しました。社会科学部の選択問題はどの細かさまで問われるかを確認しました。
最後に
ゲームの世界でも一緒ですが、敵を最短距離で倒すには敵の分析が欠かせません。そして、過去問は分析するには最高の教材です。過去問を解き、自分と大学との距離を測りつつ、分析と対策のノートを一冊つくりましょう。
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