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早稲田大学 英語の学習アドバイス

河合塾講師による早稲田大学 英語の「2019年度入試問題分析」と「学習アドバイス」を公開しました。

早稲田大学 英語

文学部・文化構想学部 英語

2007年度以降13年連続して、同一の大問構成(読解総合3・会話文1・英作文1)で、英文量や設問数にも変化はなく、この出題形式は今後も踏襲されると思われる。解答形式は英作文のみ記述式。抽象度の高い英文が多く、しかも空所補充問題の比率も高いため、かなりの思考力が要求される。英問英答形式での内容一致問題はパラグラフ単位でその趣旨を問うタイプの設問が中心である。

多彩な設問形式で問われているものの、出題の狙いは一貫しており、文章全体の展開を理解したうえで、設問を解く鍵となる箇所を見つけることがポイントとなる。漫然と英文を読むのではなく、それぞれの設問の根拠となる箇所を的確に把握できるように注意すること。
空所補充問題では、文脈把握に加えて、文法・語法の知識も必要となるので、基礎的な知識を定着させておくこと。英作文は、一文での要約という形式に変更はないが、2017年度から要約文の大半が与えられており、それに続けて完成させる形式に変わった。要約の方針は立てやすくなったが、より的確かつ簡潔にまとめる(「4~10語で」という語数制限あり)必要が高まったといえる。

教育学部 英語

大問5題(読解総合4・会話文1)の出題が続いていたが、2019年度は語句整序問題が新たに出題され、読解総合は3題になった。設問数は大問ごとに10で統一されている。解答形式はすべてマークシート方式。設問の難易度は標準レベルだが、英文のジャンルや設問形式が多岐にわたっていて、判断に迷う選択肢が含まれている場合もあるので、設問の処理には的確な文脈把握が要求される。

長文3題の総語数は2,200語程度で分量は多い。読解問題は、記述されている情報を整理しながら読み取る能力が要求されている。設問は空所補充と内容説明・内容一致が中心で、文脈を正確に把握する力が試されている。英文のテーマは、文化・言語・歴史が頻出のほか、科学論といった理系向きのものなど多岐にわたっており、様々なジャンルの英文を読み慣れておく必要がある。

会話文は、状況の設定が巧みでレベルの高いものが多いので、過去問を通じて、設問形式だけでなく出題の狙いにまで精通しておくことが望ましい。設問数が多く、設問ごとの難易度も様々なので、「得点源」となる問題を取りこぼすことのないようにして、合格ラインを確保することが大切になる。

法学部 英語

2019年度も大問7題(読解総合2、文法・語法3、英作文2)で、難易度も例年並み。解答形式は英作文のみ記述式。読解総合は英文量が多いうえに、設問も内容一致・不一致など「文脈把握力」を試すものが中心で、文法・語法とのレベル差が極めて大きいのが特徴といえる。英作文は、語句整序(新傾向)と、グラフに代わって絵を用いた自由英作文の組み合わせになった。

長文は2題で2,300語程度と多く、内容一致型の設問が中心なので、本文と選択肢を照らし合わせながら読み進めていく訓練が不可欠である。英文自体の難易度は標準レベルではあるものの、膨大な量の情報を限られた時間内に処理していくことになるので、論旨の展開を的確に把握できるかがポイントとなる。

文法・語法は、正誤判定やイディオムに関するものが中心で、「基礎〜標準」レベルの問題演習で十分に対応できる。

自由英作文は、テーマ型の意見陳述のほかに、グラフや絵といった視覚情報から読み取れる内容を記述する問題演習が必要であり、「80~100語」程度でひとつのパラグラフとしてまとまりのある内容に仕上げるように、表現力の養成に努めてほしい。

政治経済学部 英語

2008年度以降12年連続して、与えられたテーマについて意見を述べる自由英作文を含む大問5題(読解総合3・会話文1・自由英作文1)で構成されている。読解問題では1,000語以上の超長文が出題されており、英文量は多い。解答形式は自由英作文のみ記述式。難易度は、英文量が増加したことに伴い、文章そのものは読みやすくなったとはいえるが、設問のレベルに大きな変動はない。

2019年度も長文3題の総語数は3,000語程度で、超長文での出題が続いている。読解問題では、様々なジャンルの英文を素材にして全体の論旨を正確に把握する力が要求されている。設問形式は、年度によって多少変更する場合があるものの、語句整序と文整序は定番となっている。空所補充や内容一致文完成などの出題も多いので、設問と照らし合わせながら読み進めていく必要がある。

会話文は、語句整序や空所補充など政治経済学部独自の形式のものが例年出題されている。100語程度(解答用紙から判断)の自由英作文が出題されるので、いくつかテーマを決めて、平易な構文で、自分の言いたい内容が明確に伝わるように英文を書く練習を十分に積んでおく必要がある。

商学部 英語

2019年度も大問5題(読解総合4・会話文1)の出題で、この形式が定着している。解答形式はマークシート方式が中心となるが、和訳や英訳(過去には内容説明も出題された)などの記述式の設問が例年出題されるのが特徴的である。難易度は標準レベルだが、英文量が多く、設問の形式が多岐にわたっていて記述式も含まれるため、問題の処理にはかなりのスピードが要求される。

読解問題中心の傾向に変化はなく、長文4 題は合計で2,600語程度と英文量は増加傾向にある。新聞や雑誌からの出題が多いので、日頃からインターネットを利用してニュース記事などを読み慣れておくとよいだろう。過去問を漫然と解くのではなく、設問に関連した箇所に注目して、基本的な知識や読解力を適用して設問に答える訓練をしておくことが大切である。

早稲田大学の他学部に比べ、記述式の設問の比重が高いのが商学部の最大の特徴なので、和訳・英訳ともに、中級レベルの単語・イディオムや頻出構文に関する知識を使いこなせるようにしておく必要がある。内容真偽問題(TF型)は判定に悩む設問が含まれているので、過去問を通して判定基準に精通しておくこと。

基幹理工学部・創造理工学部・先進理工学部 英語

2019年度もここ数年の出題形式を踏襲しており、読解問題を中心に、語彙や文法・語法、論理クイズ的な問題など、大問5題が出題された。解答はすべてマークシート方式。英問英答形式の総合問題は、3つのテキストで構成され、論理的に推論させる内容一致問題など独自のスタイルが定着した。分量が多く、設問も多岐にわたっているので、時間配分に注意して手際よく処理する必要がある。

例年、理工学部の入試問題では、オールラウンドな英語の運用能力が試されている。読解問題は、英問英答形式の総合問題、空所補充や文整序・語句整序問題、パズル的な要素を含んだ問題、数式やグラフに関連した問題など、大問ごとに出題内容が異なり、設問形式も多岐にわたっている。

したがって、過去問を通じて、理工学部独自の出題の特徴や設問の狙いなどに精通しておくだけでなく、内容の理解を試す設問のついた様々なタイプの英文を数多く読みこなしていくことが大切である。また、共通語を埋める空所補充問題(過去には連立完成問題や会話文での空所補充問題も出題された)では、正確な文法力やイディオムを含む豊富な語彙力が要求されている。

国際教養学部 英語

大問6題(読解総合2・英文解釈1・自由英作文1・リスニング2)という構成が続いていたが、リスニング廃止に伴い、2018年度からは会話文による空所補充問題が加わり、大問5題が出題されている。解答形式は英文解釈(要約問題)と自由英作文が記述式。読解総合2題は英文量が非常に多く、内容一致と空所補充が設問の中心で難度は高い。日本語での要約や自由英作文もかなりの難問である。

読解総合は超長文による出題で、設問は内容一致と空所補充が中心となるので、本文と選択肢を照らし合わせながら読み進めていく訓練が不可欠である。論説文やニュース記事のほかに、物語の出題も多く、タイプの異なる英文を組み合わせて出題されているので、幅広いジャンルの英文を数多く読み込んでおくこと。解答に際しては、迅速かつ正確に文脈を把握できるかがポイントとなる。

要約問題では、英文を読みながら必要な情報をメモにとり、それをもとに要約文を完成させる練習を、自由英作文では、過去問や問題集などを利用して、自分の言いたい内容が明確に伝わるような文章を書く練習を十分に積んでおく必要がある。

スポーツ科学部 英語

ここ数年、読解問題重視の傾向が顕著で、2019年度も読解総合3題を中心に、文法・語法2題(空所補充と正誤判定)が出題されている。解答形式はすべてマークシート方式で、設問数が多いのが特徴といえる。設問の難易度は標準レベルだが、従来の出題に比べると文法・語法関連の設問が減り、読解問題の比重が高まっているので、問題の処理にはかなりのスピードが要求される。

長文3題は合計で2,300語程度と英文量は多く、情報を整理しながら読み進める力が要求されている。内容一致・不一致や同意表現選択が設問の中心なので、パラグラフの趣旨を正確に読み取る訓練をしておく必要がある。例年、スポーツや健康に関連する文章が出題されており、インターネットでニュース記事を読み慣れておくとよいだろう。

文法・語法問題はイディオムも含め、標準レベルのものが中心なので、文法・語法や語彙に関する問題を数多くこなしていき、確実な文法力と正確な語彙運用力を身につけておくことが大切である。設問数が多いので、確実に点数を稼げる問題を取りこぼすことのないようにして、合格ラインを突破する得点を確保することが大切である。

人間科学部 英語

2019年度も8つの独立した文章を使った読解問題1題と文法・語法問題2題の大問3題が出題されており、この形式は長年踏襲されている。解答形式はすべてマークシート方式で、設問数も50で例年どおり。難易度は標準レベルだが、設問数が多く、問題の処理にはかなりのスピードが要求される。読解問題では、メインとなるテーマやタイトルを選ばせる設問が多いのが特徴といえる。

読解問題は200~250語程度の8つの独立した文章を使って、パラグラフごとの情報を的確に把握する力が試されている。出題形式が人間科学部独自のものであるから、過去問にできるだけ多く取り組み、設問のタイプに習熟するだけでなく、本文と選択肢をどのように対応させているかといった出題のポイントを見抜く力を身につけておきたい。

文法・語法問題は、前置詞などの語法を問うもの(15問)と正誤判定問題(10問)が例年出題されている。従来に比べると標準レベルの設問が増えてきているとはいえ、かなり細かい知識まで要求されることもあるので、文法・語法や語彙に関する問題を数多くこなし、確実な文法力と正確な語彙運用力を身につけておく必要がある。

社会科学部 英語

2015年度から出題されていた英文中の空所補充問題が、2019年度は読解総合に様変わりして、読解総合4題、文法・語法1題(正誤判定)の計5題が出題された。解答はすべてマークシート方式で、難易度は「標準~やや難」。時事的なテーマの英文での出題が多く、本文からの推論には判断に迷う選択肢も含まれているので、問題の処理には的確な文脈把握が要求される。

近年、英文量は増加傾向にあり、2019年度は長文4題で3,900語を超えるものとなった(2018年度は長文3題で2,700語超)。読解問題は、記述されている情報を整理しながら読み取る能力が要求されている。設問は内容一致・不一致を中心に、語義選択や内容説明などが出題されており、文脈を正確に把握する力が試されている。
英文は社会問題を扱った時事問題が多く出題されるので、日頃から新聞や雑誌の記事などで、その種のテーマのものを読み慣れておくとよいだろう。語彙レベルは高く、選択肢に紛らわしいものも含まれているので、過去問を通して出題の狙いがどこにあるのかを見極める力を養っておくことも大切である。

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